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DW0165

針切 (臨書)

東広島市石川 麗仙

出典:針切

釈文::(1) ふるさとの花のさかり、ものへまかりはべる人に わかくさにこまひきとめてふるさとの花のさかりをみてもゆかなむ ほふりにまいりはべりて をぐら山おほゐのかはもはるたちてかすみわたればけぬるかりけり ねのひに、むかしをこふるこヽろ ひきつれてかすがのヽべの子の日するけふは (2) むかしのはるぞこひしき 花のちるさかり、なにごとをかこのごろは おもふと、ヽはせたまへる御かへりごとに 人はいさわれはあけくれ花ざくらちるよりほかのものおもひもなし よしの山にこもりはべりとて、かたらふ人に ふるさとをかすみへだてヽよしの山はれぬくもゐにとほざかる覧 花のもとにて、たび人にわかれをしみはべりとて (3) むまきのむまの、あやめのなかにたてるを、みはべりて なつくれどあれのみまさるこまなればあやめのくさにのがふなりけり かみのやしろより、ほとヽぎすのなきわたりはべるを けふきけば山ほとヽぎすみやなれてしめのうちよりなきわたるなり 山ざとをはてにおきてよめと、あるところのおほせごとにはべれば こがくれておそくいづればありあけの月まちどほにみゆる山ざと (4) 山のはにいづる月を、ながめはべりて 山ざとにいりぬるつきもなになれやわれはうきよのそむかれぬかな 屏風のゑに、もかりぶねのいづるみなとに、 たづのむれゐたるに、なみのさわぐをながめたる所 けふはよしかりにもいでじたまもぐさたづのは風になみさわぐなり いさり火をみはべりて なみまよりほのかにみゆるいさり火にこがれやすらんあまのつりぶね